前回、ディランからカードキーの入手先についての噂を聞いた恵那。どうやらお土産屋の店主がカードキーを持っているとのこと。
さっそく話を聞きに行きます。
恵那「…お土産屋さん。あなたに関する噂を聞いたの。」
エルウィン「噂?」
恵那「…クレーター研究所のカードキー。あなたが持ってるって。」
エルウィン「・・・・・・・・・」
エルウィン「…なんのことかな?僕はそんな話知らないよ。」
恵那「へぇ、しらばっくれるんだ。」
エルウィン「しらばっくれるも何も、そんなのただの噂だよ。」
恵那「ふーん…」
恵那「私がクレーター研究所やこの町の謎に関して調査してまとめたレポート、お土産屋さんになら見せてもいいかなって思ってたんだけど。」
エルウィン「…え!?」
恵那「結構証拠を集めたんだけどね…」
エルウィン「ま、待って!」
恵那「ん?」
エルウィン「ちょっと店閉めるから、そのレポート見せてよ。」
恵那「…ただってわけにはいかないよ。本当のこと話して?」
エルウィン「……わ、分かったよ。そのレポートを見せてくれたら、カードキーについて本当のことを教える。それでいい?」
恵那「……どう?この調査レポート、結構いい感じにまとまってるでしょ?」
エルウィン「いや、これはすごい。よくこんなに証拠を集めたね。それに考察も素晴らしい。」
エルウィン「いいもの見せてもらったよ。ありがとう。」
恵那「…それで?カードキーは?」
エルウィン「ああ、そうだったね。はい、これ。カードキー、君にあげる。」
恵那「ありがとう。噂は本当だったんだね。」
エルウィン「まさかそんなに噂が広まってるとは思わなかったな。このことは他言無用で頼むよ。科学者や軍に目を付けられるのは正直怖いからさ…」
恵那「もちろん。…でも、今後ともよろしくね。」
エルウィン「う…君、なかなか食えないね。分かってるよ。君のことは贔屓にさせてもらうよ。」
研究所などから集めたStrangerVilleの謎に関する証拠をまとめた調査レポートをお土産屋さんに見せると、クレーター研究所のカードキーを譲ってもらえました。
さっそく自宅に戻って宗一郎に報告することにします。
自宅前
宗一郎「・・・・・・・・・」
恵那「宗一郎さん!」
宗一郎「ああ、恵那。」
恵那「どうしたんですか?」
宗一郎「これ、あの研究所に大量に生えていた植物だよな?」
恵那「本当だ…うちの敷地内にも生えていたなんて気づかなかった。」
宗一郎「俺たちが気づかなかっただけで、この植物は町中に生えているのかもしれない。」
恵那「そうですね…でもこんな植物、ここでしか見たことないです…。」
宗一郎「で?何かあったのか?」
恵那「ええ!ちょっと中で話しましょう。」
恵那「聞いてください。カードキー、入手できました!」
宗一郎「まじか!」
恵那「まじです!お土産屋さんからいただきました。」
宗一郎「よくやった!よし、さっそくクレーターの研究所に行くぞ。」
恵那「はい!」
クレーター研究所
恵那「…いきますよ。」
宗一郎「…開いた。」
恵那「やっぱり、まだ稼働していたんですね。」
恵那「行きましょう。」
宗一郎「ああ。」
ドアの先には地下への階段が続いていました。
さらに地下の施設は、恵那達が想像していたよりも広いようです。
奥へと続く廊下がいくつかありましたが、そのうちの一つには何やら紫色の靄が立ち込めている様子。
宗一郎「…この先。見るからにヤバそうだな。」
恵那「紫の靄がかかっていますね…」
宗一郎「…あのドア。気密性が高いからてっきり外の空気を研究所内に入れないためだと思っていたが、逆だったみたいだ。」
恵那「この紫の靄を外部に出さないためだったのかもしれません。」
恵那「この先に進むには防護服があった方がいいように思います。この紫の靄、吸うことはもちろん触れるのも避けた方が良さそうかなと」
宗一郎「防護服か…未来シム研究所で用意できないのか?」
恵那「用意は出来ますが、この紫の靄が何で出来ているか分からないのでそれで防げるかどうかは怪しいと思います。」
宗一郎「だが、この靄の正体を調査するには中に入らないと分からないだろ?」
恵那「そうなんですよね…だから、この研究所の持ち主であるStragerVille研究所の科学者なら何か知ってるんじゃないかと思うのですが。」
宗一郎「…科学者…正直に言うかな…。それに俺たちが調査していることがバレてしまうのはまずい。」
恵那「私、お土産屋さんに話を聞いてみます。」
宗一郎「土産屋?オカルト好きの変わり者だろ?」
恵那「ここのカードキーも彼から譲ってもらったんです。私たちが思っているより、この町の事情通なんじゃないかなって思うんですが。」
宗一郎「…分かった。とりあえず奴に話を聞いてみてくれ。」
恵那「はい、それから考えてみましょう。」
帰宅後
恵那と宗一郎が自宅に戻ると、StrangerVilleの様子が一変していました。
ドアを開放したことが良くなかったのか、空気中に胞子が飛び交うようになってしまったのです。
そして、例の植物にも変化が…
恵那「…宗一郎さん、これ…」
宗一郎「成長している。」
恵那「もしかしてこれって…」
宗一郎「あのドアを開放した後、この植物も成長した。もしかしたら、あのドアの奥の紫の靄とこの植物は何か関係があるのかもしれない。」
恵那「…空気中に胞子が舞っているのも気になります。植物と胞子、紫の靄、それに奇病…全てつながっているのかも。」
恵那「とにかく、明日お土産屋さんに話を聞いてきます。それから今後について考えましょう。」
次回に続きます
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