※デフォシムの過去を捏造しています。苦手な方は閲覧ご注意ください。※
前回、ディランさんから町の奇病とクレーターの研究所は関係があるという話を聞いた恵那と宗一郎。その次の日の夜、クレーターの研究所に潜入することになりました。
恵那「…ちょっと、宗一郎さん。なんですか、この白衣。」
宗一郎「StrangerVille研究所の白衣だ。変装のために用意した。」
恵那「わざわざ変装なんかしなくても…廃屋なんですよね?」
宗一郎「万が一誰かに見られたらまずいだろ。噂が立ってしまったら捜査がしにくくなる。」
恵那「そりゃそうなんだけど…今後何か動かないといけないときは変装しないといけないんですか…(面倒だなぁ)。」
なんていう理屈をこねましたが、プレイヤーがこの二人にコスプレさせたかっただけです。
それでは、さっそくクレーターの研究所に潜入するとしましょう。
人目につかない深夜0時、行動開始です。
クレーターの研究所
恵那「…本当にあった…。都市伝説じゃなかったんだ。」
宗一郎「行くぞ。」
恵那「はい。」
恵那「廃屋にしては綺麗ですね。物は少ないですけど、まだ家具は残ってます。」
宗一郎「確かにな。書類は散らばっているが、物が壊されているというほど荒らされてはいない。それに電気も通っているようだ。」
恵那「…もしかして、まだ誰か出入りしているんでしょうか。」
宗一郎「さぁな。他の部屋も見てみよう。」
恵那「…宗一郎さん、このドア。」
恵那「奥に研究施設でもあるんでしょうか。」
宗一郎「こういうドアは、あんたの研究所でも使われていたりするのか?」
恵那「ここまで厳重なものは…でも、他のドアに比べてかなり気密性が高いように思えます。」
宗一郎「…気密性…。中に外の空気を入れないようにしているっていうことか。」
恵那「おそらく。」
宗一郎「…とりあえず中に入れるか確認してみよう。」
恵那「はい。」
恵那「…このドア、開けるのにカードキーが必要みたいですね…。」
宗一郎「カードキー?それがあれば入れるのか?」
恵那「そうですね。逆に、カードキー無しで無理やりこじ開けるのは難しそうです。」
宗一郎「…カードキーか…。そしてドアも壊れているわけではなく、ちゃんと動作している…。」
恵那「…あ。」
恵那「…このドアを稼働させるほどの電気が通っているということですね…。」
宗一郎「そういうことになるな。つまり、廃屋を装っているだけでまだ稼働中の研究所なのかもしれない。明かりがついている時点でおかしいと思ったが…。」
恵那「…でも、研究所として使うには物が少なすぎますし、書類なんかも散らばっていて不自然です。」
宗一郎「それもそうなんだよな…。」
宗一郎「他にも何か手がかりがないか探してみよう。あんたはここにある書類を頼む。」
恵那「はい、分かりました。」
研究所の内部に何やら怪しいドアがありましたが、中には入ることが出来ません。
カードキーが必要なようですが、他にも何か手がかりがないか調べてみることにしました。
書類を1枚1枚確認してみたり
宗一郎は念のためドアについてもう一度調べます。
しかし特にこれといった手がかりを得られないまま、だんだん日が昇ってきてしまいました。
明るくなる前に、自宅に撤収することにします。
翌日
昨夜クレーター研究所に潜入した際、パソコンが設置してあったのですが、恵那も宗一郎もプログラミングスキルがなかったため解析することが出来ませんでした。
ということで二人にはプログラミングスキルを上げてもらうことにします。
宗一郎は仕事に出ているので、まずは恵那がプログラミングを練習中。
平日昼間仕事をこなしていると…
宗一郎が帰宅したタイミングで、ディランさんから連絡が…!
しかし今回は宗一郎の方に自宅へのお誘いが来たみたいです。
ディランさん…二回連続で恵那に連絡をするのはさすがに怪しまれると思ったか…?
まぁいいでしょう。
ただもう夕方なので、ディランさん宅にはジェスさんもクリスティちゃんもいるはず。
逆にディランさんを自宅に招待することにしました。
恵那「ディランさん、うちまで来てもらってごめんね。」
ディラン「いやいいよ。誘った時にちょうど家内が帰ってきてね。だから呼んでくれて助かった。」
恵那「(・・・・・・家内・・・・・・)」
宗一郎「そうだ。昨夜クレーターの研究所に行ってみました。」
ディラン「さっそく行ったんですね。どうでした?」
宗一郎「思ったより綺麗に残されていましたね。多少荒らされていましたが、まだ稼働中の研究所のように感じました。」
ディラン「……やっぱり……。」
宗一郎「ただ奇病に関する詳しい資料はありませんでしたね。」
ディラン「…そうか。」
ディラン「確実に証拠があると思ったんだけど…僕のあては外れたかな。」
恵那「ううん、そんなことない。きっと奇病とクレーター研究所は関係ある気がするよ。」
恵那「ディランさんが教えてくれなかったら、私達研究所に行くことさえしなかったもん。」
恵那「…だから、あ、ありがとうございます。ディランさん…」
ディラン「・・・・・・・・・・。」
恵那「あ、私ちょっと用事あるんだった!席外すね。ディランさん、ゆっくりしていって。」
宗一郎「・・・・・・・・・」
ディラン「・・・・・・・・・」
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「(…踊ろ)」(踊るな)
ディラン「…宗一郎さん」
宗一郎「なんですか?」
ディラン「えっと、その…研究所には奥さんと一緒に行ったんですか?」
宗一郎「ええ、そうですよ。二人で向かいました。」
ディラン「そうですか…」
ディラン「・・・・・・・・・」
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「(…なんでそんなこと聞く?何かまずいことでもあるのか?)」
ディラン「…クレーター研究所って廃屋になってましたよね?綺麗だったとは言ってましたけど。」
宗一郎「そうでしたね。少し荒らされてはいましたが。」
ディラン「危険な場所ではなかったんですか?」
宗一郎「…?」
宗一郎「そこまで危険には感じませんでしたよ」
ディラン「…そっか。よかった…。」
宗一郎「・・・・・・・・・」
ディラン「そろそろ帰りますね。僕の方でも出来る限り調べてみることにします。」
宗一郎「ありがとうございます。それでは、何かあったら連絡しますね。」
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「(…ディラン。あれ、恵那のこと心配していたんだよな。)」
宗一郎「(廃屋に恵那を連れて行って、危険がなかったか知りたかったんだろ。)」
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「恵那。俺、いいこと思いついたぞ。」
恵那「(…嫌な予感。)…なんですか?」
宗一郎「ディランにもっと協力を仰ごう。で、そのために恵那。お前、ディランを口説け。」
恵那「…はぁ!?」
宗一郎「もっとディランと仲良くなるんだ。なんなら恋愛関係になっても構わない。それで色々聞き出すんだ。そしてさらに俺たちの調査に協力させる。」
恵那「な、な、なんでそうなるんですか…!」
宗一郎「お前知らないのか?相手を油断させるためには、相手との信頼関係を築くことが必要だろ?」
宗一郎「それにあんたはディランの元カノ。スタート地点からして恋愛関係に持ち込むには不自然じゃない。まぁ別れ方によるが。」
恵那「嫌ですよ!ディラン君を口説くなんて絶対にしないです!」
宗一郎「なんで?」
恵那「…宗一郎さん、おかしいですよ…。いくら仕事のためとは言っても、私はそんなことできません…!」
宗一郎「…恋愛関係はかなり有効なのに…。」
恵那「絶対に嫌です!!!」
宗一郎「まぁいい。だが、ディランとは友好的な関係を築こう。定期的に連絡を取るんだ。信頼関係を構築しろ。」
恵那「…分かりました。」
恵那「でも!絶対に絶対に、口説いたりはしないからですね!!!」
宗一郎「はいはい、分かりましたよ。」
宗一郎「(…ディランの方には脈がありそうだと思ったから言ったのに。まぁいいか。)」
それでは次回に続きます
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