※デフォシムの過去を捏造しています。苦手な方は閲覧ご注意ください。※
前回、進路のことでディラン君とケンカしてしまった恵那。
日記に思いのたけをぶつけています。
恵那「(…なんでディラン君、あんなに怒ったんだろう。卒業後も同じ学校に通いたいから、同じ大学を受験するのってそんなにいけないこと?)」
恵那「(だって高校卒業した後、もし別の大学に入ったり就職したりしたら、今まで通り会えなくなっちゃうんだよ。ディラン君はそれでもいいの?)」
恵那「(…私は嫌…。今だって、毎日会いたいのに会えない。これ以上、二人の時間が減るのは我慢できないよ。)」
恵那「(…でも…)」
恵那「(ディラン君と早く仲直りしたい。ケンカしたまま、ディラン君に嫌われるのは嫌。)」
恵那「(…私も言い過ぎたと思うし、ちゃんと謝ろう。それで、ディラン君に私の思いが分かってもらえるようにもう一回説明しよう。)」
翌日
次の日、恵那はディラン君の自宅を訪ねました。
ケンカしたまま気まずくなり、ディラン君に嫌われてしまうことを恐れたのです。
恵那も言葉を荒げた部分があったためそのことをきちんと謝り、自分の気持ちもちゃんと分かってもらいたいと思っています。
恵那「あの、えっと、ディラン君…突然来てごめんね。」
ディラン「…………ううん、いいよ。何か用?」
恵那「……うん。昨日のことなんだけど。」
恵那「…ごめんなさい。少し言い過ぎたと思う。あんな風に怒るつもりはなかったの。」
ディラン「・・・・・・・・・」
恵那「…それに、ちゃんと私の進路についても説明したいの。ディラン君、お願い。聞いてくれる?」
ディラン「・・・・・・・・・」
ディラン「…うん、俺の方こそごめん。あんな風に責めるべきじゃなかった。ちゃんと恵那の話も聞けてないし。教えてくれる?」
恵那「…ディラン君…!」
恵那「…うん!ありがとう、あのね。」
恵那「私、やっぱりディラン君と同じ大学に行きたいの。ディラン君のそばにいたくて、卒業したら離れ離れになってしまうことが怖いからなんだけど…。」
恵那「でも、私ディラン君にふさわしい恋人になりたいとも思ってる。そのためには、まずはディラン君と同じくらい勉強が出来るようになって同じ大学に入れるようにならないと、って思うの。」
恵那「そのためなら、勉強も頑張る。成績も上げて、フォックスベリーに入れるように努力するつもり。」
ディラン「・・・・・・・・・・・・」
ディラン「…恵那。分かったよ。」
恵那「…え?」
ディラン「恵那の気持ちは分かった。そんな風に思ってくれていることは、正直嬉しいよ。」
ディラン「じゃあさ、これから一緒に受験勉強やらない?俺も成績上げないと難しいって言われてるし、恵那もフォックスベリー受けるなら今のままじゃダメだろ?」
ディラン「俺も出来る範囲で恵那の勉強手伝うからさ。一緒に受験勉強やって、一緒に合格できるように頑張ろうぜ。」
恵那「…ディラン君…」
恵那「うん!わかった!私も合格できるように受験勉強頑張る!」
ということで、二人は同じ大学に合格できるよう受験勉強を始めることにしました。
恵那「・・・・・・・・・」
ディラン「・・・・・・・・・」
ディラン「…そういえばさ、恵那はフォックスベリーのどの学部を受けるつもり?」
恵那「え、うーん。そうだなぁ…(フォックスベリーに入れるなら、正直どこでもいいんだよなぁ。)」
恵那「ディラン君は科学者になりたいんだもんね?だったら私も同じ道に…」
ディラン「いや、難しいだろ。高等学部だぜ?」
恵那「…そうだよね…。」
ディラン「…まぁまだ時間はあるし。ゆっくり決めたらいいか。そのうち恵那も、何を勉強したいかだんだん分かってくるかもしれないしな。」
恵那「そうだね…(私にわかるかな…今はディラン君のそばにいつまでもいることが目標だし。)」
この日から二人は、放課後集まって勉強会を開くようになりました。
移動する時間がもったいないと思ったのが、車道で勉強したり
またディラン君の家で勉強したり。
ディラン君は当初言った通り、恵那の勉強も見てくれています。
恵那の気持ちが彼にも伝わったのでしょうか。
そして恵那もディラン君と同じ大学に入ることを目標に、毎日宿題や課題などを中心に勉強するようになりました。
実際のところ、恵那はC評価で本当に成績が悪いんですよねw
いや笑っちゃ悪いか、頑張ってるんだし。
でも、こうやって二人で宿題なりなんなりしていたら次第に成績も上がっていくでしょう。
ある日
この日は学校帰りにWillowCreekの図書館で勉強することにしたようです。
恵那「(………お腹空いてきた……。)」
恵那「(…やばい。お腹空いたことに気づいたら、集中力が切れちゃった……。どうしよう…ちょっと抜け出してご飯食べてこようかな…。でも、ディラン君にサボってるって思われるのは嫌…。)」
ディラン「恵那」
恵那「ん?」
ディラン「ちょっと休憩しない?腹減った。」
恵那「う、うん!いいよ!外行こうか!(ラッキー!)」
恵那「フィッシュタコスひとつください。」
恵那「あれ?ディラン君、なにか食べないの?」
ディラン「うん。別に今は良いかなって。」
恵那「え、でもさっきお腹空いたって。」
ディラン「それは恵那が集中出来てなさそうだったから、口実作ってあげたの。」
恵那「え…!?そうなの!?(ば、ばれてた…!?)」
ディラン「うそ。」
恵那「ええ??なになに、からかってる?」
ディラン「普通に俺も集中できなかったから。外に行きたいって思っただけ。」
恵那「なんだ、そっか。」
ディラン「恵那はすぐなんでも信じるんだな。」
恵那「だって…!」
ディラン「そういうところ、俺は好きだけどね。」
恵那「…え…!」
ディラン「飯も食ったし、そろそろ戻るか。」
恵那「あ、待って!ディラン君…!」
恵那「…ありがとう。」
ディラン「なに?急にどうした。」
恵那「ううん…私のために、好きな人が一緒に勉強してくれたり教えてくれるなんて、私本当に幸せ者だなって、今ふと思ったの。」
ディラン「………。俺だって、恵那と一緒にフォックスベリーに入りたいしさ。」
恵那「ディラン君…」
恵那「…大好き。」
先日は恵那の進路のことでケンカをしてしまいましたが、どうやらすっかり仲直りできた模様。二人で同じ大学に入ることを目標に、今後も受験勉強を続けていくことになりました。
まだ入学試験は先の話ですが、二人とも頑張りましょうね!
ということで次回に続きます
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