【魔法使い0円生活#24】モーギン先生のお話

2021/01/13

魔法使い0円生活

t f B! P L
※今回は妄想ストーリー回です。※
※デフォシムにかなり喋らせております。※
※モーギンの性や服装に関して、プレイヤーの妄想設定に基づく描写がございます。※
以上苦手な方もいらっしゃるかと思いますので、その場合は閲覧ご注意していただけますと幸いです。



前回のファーストキスの夜から数日後、またモーギン先生が凪子宅に来てくれました



モーギン「今日は凪子に頼みがあって来たんだ。今度の水曜日の夜、私の家に来てもらえるかな?」
凪子「先生の家ですか?分かりました。伺います。」



それだけ伝えるとモーギン先生は凪子宅を後にしました



凪子「(…先生の家。賢者だからずっと魔法の国にいるんだと思ってたけど、家持ってたんだ。それより、何か話でもあるのかな…)」


水曜日の夜


水曜日の夜、凪子は約束通りモーギン先生の家(という設定の一般区画)を尋ねました。
そこはグリマーブルックの一画で、庭は荒れ果て、長い間人が踏み入れていないような古い洋館でした。



凪子「まさかここがモーギン先生のお宅だとは思ってもみませんでした。」
モーギン「弟子時代に借りていた家だよ。賢者になってからはたまに帰ってくる程度にしか使っていないんだ。」
(というプレイヤーの脳内設定)




凪子「・・・・・・・・・」
モーギン「・・・・・・・・・」



モーギン「凪子。今日は来てくれてありがとう。おもてなしも出来ていなくて申し訳ないのだけど、凪子に話さないといけないことがあるんだ。」



そう言うとモーギン先生はこちらに来るようにと凪子をうながし、3階へと続くはしごを上っていきました。






凪子「・・・・・・・・・」



凪子「……ここは…」

モーギン「……。私のクローゼットだよ。ここで服を選んだり……化粧をしたりしてる。」



モーギン「今日は凪子にこの場所を見せたかったんだ。ここを見たら分かるよね。私は……女性の服を着ることが好きなんだ。女性の服装だけじゃない、男性の服も好きだよ。だから普段はこういう格好をしてる。」
凪子「・・・・・・」



モーギン「…凪子、前に魔法の国で言い合いをしてしまったことを覚えているかい?」
凪子「…私がセクハラだって言った話ですか…?」
モーギン「そう…あのことについて、きちんと凪子に謝りたいとずっと思っていた。あれはね、本当に凪子を注意したくて言ったわけじゃないんだ。」



モーギン「あの時、凪子がうらやましいと感じてしまった。自分がやりたい時に自分がなりたいように髪型や服装や化粧を変えられる凪子のことが。そしてそれを人前で表現できることが。自分にはどうしても出来ないことだったから。自分は女性の服を着ることも好きなのに、それを人前で見せることにどうしても躊躇してしまう。そう思ったら、凪子につらく当たってしまっていたんだ。」



モーギン「……恥ずかしいくらい自分勝手なことをしてしまったよ。そして凪子を傷つけてしまった。本当に、申し訳なかったと思ってる。」
凪子「……そんな…先生の気持ちを知らなかったとは言え、セクハラなんて言い放ってしまって、私の方こそごめんなさい。」



モーギン「…私はね、自分でも自分のことがよく分かっていないんだ。服装や外見のことだけじゃない。自分が男なのか女なのか分からない。」



モーギン「凪子は私のことを男性だと思って好きでいてくれているだろう?私のことを好きだって言ってくれて本当に嬉しかったし、自分も凪子のことが好きだからその気持ちに応えたいと思った。」



モーギン「でも、凪子が自分の秘密を知ったらどう思うか…そう考えたら、どうやって凪子に接していいか分からなくなってしまったんだ。だからここ最近、凪子を避けるような態度をとってしまった…」



モーギン「私は…凪子が好きだと思ってくれているようなシムじゃないんだよ。だから……ごめん。」

凪子「・・・・・・・・・」




凪子「・・・・・・・・・」
モーギン「・・・・・・・・・」



モーギン「…下にいるよ。いつでも帰って構わないから。」





凪子「・・・・・・・・・」





凪子「・・・先生。少しお話しても大丈夫ですか?」








モーギン「・・・・・・・・・」



モーギン「(…少し時間がほしい、か。何か調べ物をしたいと言っていたけど、凪子は何をするつもりなんだろう)」



モーギン「……。…お前の飼い主は何を考えているんだろうな。」


翌日


凪子はWillowCreekの図書館に出かけていました。
昨日の話を聞いて、モーギン先生のようなシムについて自分なりに調べてみようと思ったのです。

しかし、思うような資料は見つかりません。



そしてまた別の日、こちらはWindenburgの図書館です。



StrangerVilleにも赴きました。



ギブス・ヒルにある図書館です。



何度も図書館に通って、アーカイブ・マシンを使って論文検索もしてみます。





凪子「・・・・・・・・・」


モーギン先生のお屋敷


モーギン先生のお話を聞いてから1週間後、凪子はまたモーギン先生のお宅に伺いました。



凪子「あ、先生いてよかった…。突然お邪魔してすみません。今日はお話したいことがあって来ました。あの…お時間少しよろしいですか?」






凪子「この間は、とても大切な話を私に打ち明けてくれてありがとうございます。先生からあのお話を聞けて、私本当に嬉しかったです。先生のこともっと知れたって思ったから。」



凪子「あれから私なりに調べてみたんです。先生みたいなシムのこと。各地の図書館をまわって本を読んだり論文やネットを検索してみたり。それなりに情報や知識を得ることは出来ました。でも、そうやって調べていくうちに私が本当に知りたいことが分かったんです。」



凪子「あのね、先生。私が一番知りたいと思ったのは、先生自身のことなんです。本や論文やネットに載っているシム達のことじゃない。今までずっと一緒に過ごしてきた先生のことを一番知りたいんだって気付いたんです。」



凪子「よく考えたら私、先生について知らないことたくさんあるなぁって。先生の好きなもの、嫌いなもの、好きな音楽、好きな場所、やりたいこと、やりたくないこと…いつも近くにいてたくさん話もしてきたはずなのに、知らないことたくさんあるんです。」



凪子「でね、今日は先生に提案したくて。」



凪子「もう一度私たちの関係を築くっていうのはどうですか?先生の大切な話を知った上で、もっと先生のことを知って、先生にも私のことを知ってもらう。好きかどうかも全部含めてお互いを知る時間をつくるんです。そうやって過ごして、今のまま気持ちが変わらなければ告白してもいいし、もし気持ちが変わるようならそのままの関係でいる。」




凪子「私は先生のことが好きです。でも、今言ったような時間を過ごしたらもしかしたら気持ちが変わってしまうかもしれない。それは先生も同じだと思います。」



凪子「でもそれはそれで、いいのかもな、って。無理して好きだと思う必要もないし、恋人になる必要もない。そうやって過ごしていたら、私たち二人にとって居心地のいい関係が見つかるんじゃないかな、って思ったんです。」



凪子「……一方的に話してしまってごめんなさい。どう、でしょうか…?」





モーギン「………」


凪子「……先生」
モーギン「………」
凪子「……先生、これはいいよってことでいいでしょうか」
モーギン「…うん、そうだね。凪子、ありがとう。…これからもよろしく」



凪子「……よかった、断られたらどうしようかと。…これからも、よろしくお願いします。」







こうして二人はお互いのことをさらに知る時間を過ごすことに決めて、また関係を築き上げることにしたのでした。




次回に続きます




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