※デフォシムに喋らせています※
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お知らせ
昨夜宗一郎のフルネームを検索したところ、あるゲームのキャラクターが出てきました。
宗一郎がそのキャラクターと同じ名前で見た目も似ていたため、宗一郎の名前を変えることにしました。
これからは「臼井宗一郎」になります。過去記事も少しずつ修正していく予定です。
宗一郎「…恵那。」
宗一郎「大丈夫なのか。」
恵那「…はい。ご心配とご迷惑をおかけしてしまってすみません。」
恵那「もう大丈夫ですから。クレーター研究所の巨大植物の件、調査報告の返答が来たんですよね。教えてください。」
宗一郎「…ああ。」
宗一郎「例の巨大植物の破壊命令が出た。」
恵那「破壊…あの巨大植物をですか?」
宗一郎「そうだ。俺は奇病の調査が任務だったが、破壊工作の方もそのまま引き継ぐことになった。」
恵那「そうですか…。」
宗一郎「それと巨大植物についてだが、「マザー」という呼称が付けられた。」
恵那「マザー…この町の奇病患者がそんな言葉を発していたのを聞いたことがあります。」
宗一郎「そうだ。恐らくあの巨大植物のことを奇病患者はマザーと呼んでいるのだろう。」
宗一郎「それで、お前の任務のことだが。」
宗一郎「S.I.M.Sと未来シム研究所からは、恵那にも引き続き任務に就くように言われている。マザーを破壊する上で、工作員に奇病の感染予防ワクチンを投与する必要があるからな。そのワクチンを恵那が作成するんだ。」
恵那「…私に…。」
恵那「・・・・・・・・・」
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「…俺は、お前はもう任務を降りてもいいと思っている。」
恵那「…え?」
宗一郎「お前じゃなくてもワクチンは作れる。未来シム研究所に後任の科学者を派遣要請すればいい。」
宗一郎「そもそも最初の任務も奇病の調査、それだけだ。破壊工作にまで同行する必要はない。」
宗一郎「……今の環境は…酷だろ。」
恵那「…宗一郎さん…」
恵那「いえ。引き続き、私にやらせてください。」
恵那「上からそのように言われているならなおさらです。私も破壊工作に協力させてください。」
宗一郎「…本気か?」
恵那「…ごめんなさい…。今は忙しくしていたいんです。」
恵那「ここ数日体調を崩して宗一郎さんに迷惑をかけたばかりなのに。それなのに自分の今の状況が辛いから、忘れたいから仕事で紛らわすなんて、自分勝手なことを言っているのは分かっています。」
恵那「自分の私的な都合で仕事を続けたいなんて、最低だと思います。」
恵那「…でも、お願いします。仕事はきちんとやります。だから私にもやらせてください。」
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「…分かった。お前がそこまで言うなら構わない。俺に決定権はないからな。」
恵那「…ありがとうございます。」
宗一郎「でも、無理はするなよ。」
恵那「はい。」
ディランの真意と家族への思いを知り数日寝込んでしまっていた恵那でしたが、仕事に復帰することとなりました。
巨大植物のマザーを破壊するには、工作員の奇病感染を予防しなければなりません。
そのために感染予防ワクチンを作成することになりました。
しかし謎の病の感染予防ワクチンです。まずは試作品の作成に取り掛かることにします。
そして3つの試作ワクチンを完成させた恵那。
町に戻り3人の奇病患者にワクチンを投与し、きちんと効果があるのか、副作用はないのか、試してみることにしました。
一人目は町長のテッド・ロズウェル
彼の顔面にワクチン液をぶっかけて様子を見ます。
すると、お漏らししてしまうテッド…!
これはワクチンの副作用なのか…
一応反応らしきものを示したようですが、まだ不安が残ります
お次はレズリー・ホランドに投与
彼女はその場で気絶してしまいました
このワクチンの副反応やばすぎないか…
最後はタウニーの女性に。
彼女は泣き始めてしまいました。
試作ワクチンの副反応は、膀胱破裂・意識喪失・感情爆発と、かなりヤバい物のようです。
これらの結果を用いて、恵那は感染対策ワクチンの制作に取り掛かることにしました。
クレーター研究所
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「感染予防ワクチンはいくつできるんだ?」
恵那「4つです。工作員の人員分。」
宗一郎「…そうか。」
宗一郎「もう一つ余分に作れないのか?」
恵那「…どうしてですか?」
宗一郎「ジェスに投与してみようと思う。」
恵那「…え?」
宗一郎「…早く治してやりたくないか?」
恵那「・・・・・・・・・」
宗一郎「ずっと心が晴れなかったら、任務に支障が出るだろ?」
恵那「・・・・・・・・・」
恵那「…ありがとうございます。」
ディランと恵那の関係を心配しているかのような宗一郎は、ジェスへのワクチン投与を提案しました。恵那の気持ちを早く軽くしてやりたいという、彼なりの優しさなのでしょう。
こうして宗一郎の提案により、工作員とジェスへワクチンを投与することとなりました。
シグワース家
恵那「ディランさん。奇病のワクチン、手に入れることが出来たの。」
ディラン「え…?ワクチンを?」
恵那「そう。だからジェスさんに投与したいと思って。」
恵那「大丈夫、ちゃんと試作品を作って何度か試してみた上でのワクチンだから。効果はあるし、深刻な副作用もないよ。」
ディラン「…分かった。恵那さん、ワクチンをジェスに投与してくれ。」
恵那「ジェスさん、ちょっと我慢してね…!」
ジェス「…わ!」
ジェス「ちょっと!恵那さん、いきなりなんなの!?」
恵那「ごめんなさい!でも、どうですか?何か体に変化とかはありませんか?」
ジェス「え?」
ジェス「…確かに気分が良くなったかも。ずっと頭に響いていた謎の音もしなくなったわ。」
恵那「…よかった。」
ジェス「この液体って、まさか…」
恵那「いえ、なんでもないですよ。ジェスさんは知らなくて大丈夫です。」
ディラン「宗一郎さん、恵那さん、本当にありがとう…!まさか奇病のワクチンを探してきてくれるなんて。」
ディラン「でも一体どうやって…」
宗一郎「それはちょっと企業秘密でお願いします。」
ディラン「…そうか。いや、詮索するつもりはないよ。二人とも、大事なワクチンをジェスに使ってくれたんだから。」
ディラン「本当にありがとう。」
恵那「・・・・・・・・・」
ディラン「これからどうするんだい?ワクチンを町民全員に投与するとか?」
宗一郎「いえ、さすがにそこまでの数はありません。」
ディラン「そうですよね。それじゃあ他の患者は…」
宗一郎「大丈夫。ワクチンが存在したんだ。きっとなんとかなりますよ。」
ディラン「・・・・・・・・・」
ディラン「…そうですよね。」
ディラン「宗一郎さん、恵那さん。本当にありがとう。」
宗一郎「ディランさん…そればっかりですね。」
ディラン「感謝してもしきれないからね。君たちは僕ら家族の恩人だ。」
恵那「・・・・・・・・・」
こうしてジェスさんの奇病を治療することが出来た恵那と宗一郎。
ワクチンは決まった数しかないため全患者に投与することは出来ませんが、奇病の原因である巨大植物マザーを破壊すれば状況も改善するはずです。
恵那と宗一郎は、ついにマザーとの決戦に臨むのでした。
次回に続きます
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