クレーター研究所の地下にたちこめる謎の紫の靄。
その靄がかかっている先に進むために防護服を用意しましたが、フィルターが付いていないためこのままでは使用できません。
防護服を完成させるには、「胞子フィルター」を取り付ける必要があります。
その「胞子フィルター」の制作を恵那の勤務先である未来シム研究所に依頼することになりましたが、その際に「胞子塊」を収集し分析したデータを送るように言われました。
そしてその「胞子塊」を収集するために「胞子スキャナー」というアイテムを使用するとのこと。
恵那と宗一郎は、StrangerVilleの軍人から「胞子スキャナー」を獲得し、さっそくクレーター研究所にて「胞子塊」を収集し「胞子塊」の分析を始めたのでした。
クレーター研究所
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「お前、まだディランのことが好きなのか?」
恵那「…は!?」
恵那「いきなり何言ってるんですか!?」
宗一郎「好きなんだろ。」
恵那「(…私の恋愛事情なんて興味なかったんじゃないの?また何か企んでる?)」
恵那「…好きですよ。ていうか、別れてからもずっと好きです。」
宗一郎「まじで?高校の時に別れたんだろ?」
恵那「別にいいじゃないですか。だって、別れようとかケンカ別れとか、そういうんじゃなかったんですよ。」
宗一郎「じゃあなんで別れることになったんだ?」
恵那「ディラン君が転校することになって遠距離になったんです。最初は時々会っていたんですが、だんだん連絡がなくなっていって…。」
宗一郎「ああ、自然消滅ってやつか。」
恵那「・・・・・・・・・」
宗一郎「で、ここでまた再会したと。」
宗一郎「なるほどね~。」
宗一郎「・・・・・・・・・」
宗一郎「不倫すればいいじゃん。」
恵那「・・・・・・・・・」
恵那「な、何言ってるんですか…?」
宗一郎「お前はまだディランのことが好きなんだろ?奪えばいいじゃん。」
恵那「…宗一郎さん。あなた、自分が何言ってるか分かってます?」
恵那「あ、また恋愛関係に持ち込んで情報を聞き出せってやつですか?絶対やらないって前に言いましたよね?」
宗一郎「そんなんじゃない。別に不倫なんてよくある話じゃないか。恵那が好きなら、言い寄ってみればいいだろ。」
恵那「・・・・・・・・・」
恵那「…不倫なんて望んでません。」
宗一郎「なんで?好きなんだろ?」
恵那「そりゃ好きだけど…。」
恵那「・・・・・・・・・」
宗一郎「・・・・・・・・・」
恵那「…胞子塊の分析データが出来ました。家に戻って未来シム研究所に送りましょう。」
帰宅後、未来シム研究所に胞子塊の分析データを送付すると、すぐに胞子フィルターが郵便で送られてきました。
そしてその胞子フィルターを防護服に装着すると、「改良防護服」が完成。
これを着用すれば、クレーター研究所の紫の靄がかかっている先に進むことが出来るようになります。
この日の夜、二人は再びクレーター研究所へ向かいました。
宗一郎「よし。防護服を着て先に進もう。」
恵那「はい。」
紫の靄を抜けると、地下へと続く階段が現れました。
想像以上に広い研究所。
先を急ぎます。
恵那「…地下3階まであるなんて。」
宗一郎「こっちに廊下が続いている。行ってみよう。」
恵那「…これって…!」
宗一郎「・・・・・・・・・」
恵那「…全部…あの植物…?」
恵那「どうして研究所の施設内に…」
宗一郎「…一つ一つケースに入れて、この植物を研究していた…?」
恵那「恐らく…でも、外に生えていた植物とは色が違うように思います。」
宗一郎「確かに。死んでいるのか…?」
恵那「分かりません。でもこの植物を研究対象として、何をしようとしていたんでしょう。」
宗一郎「…おい、恵那。あれを見てみろ。」
恵那「…ツタが壁に…」
宗一郎「これは生きているみたいだな。」
宗一郎「一体何なんだ。気味が悪い…」
恵那「モニターが壊れていたり、ツタが壁中に絡まっていたり。何か様子がおかしいですよね。」
宗一郎「ああ。」
宗一郎「…この奥に行くにつれてツタが多くなっている。」
恵那「何かあるのかもしれません。行きますか?」
宗一郎「もちろん。」
宗一郎「開けるぞ」
恵那「!!」
宗一郎「!!」
恵那「…な…っ」
恵那「なにこれ…!?」
宗一郎「植物…?花??」
恵那「宗一郎さん、あまり近づかない方が…!」
謎の巨大植物「シャアアアアアアアアアア」
宗一郎「やばいな…!一旦逃げるぞ。」
恵那「…はい!」
謎の巨大植物に襲われそうになったため、避難した二人。
ひとまず自宅に帰ることにしました。
しかし町に着くと、あたりの景色が一変していました。
町に生えていた謎の植物の数が増え
町中の空気が変わり
そして奇病に罹った町民の数もさらに増えてしまっていました。
恵那と宗一郎が最深部のドアを開錠したことをきっかけに、胞子が町中までさらに広がってしまったようです。
恵那「宗一郎さん…町の様子がおかしいです。私たちがクレーター研究所に行く前より、空気中に舞っている胞子の量が増えていませんか。」
恵那「きっとあの巨大植物。あれって、町中やクレーター研究所に生えていた謎の植物の親玉なんじゃないでしょうか。」
恵那「あの最深部のドアを開けたことで親玉である巨大植物の胞子が更に広まったのだとしたら…。」
恵那「・・・・・・・・・」
恵那のスマホ「ブーブー」
恵那「…ん?ディラン君からメッセージ。」
宗一郎「ディランがどうしたって?」
恵那「今からうちに来てほしいって…。」
宗一郎「何かあったのかもしれない。すぐに向かおう。」
恵那「はい。」
次回に続きます
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