【私はストレンジャー#12】Stranger Villeへ

2021/06/12

私はストレンジャー

t f B! P L
※デフォシムの過去を捏造しています。苦手な方は閲覧ご注意ください。※


恵那「お待たせしました。」
??「どうも。」




恵那「(…あ、やっぱり間宮さんか。このシム、よく一緒に仕事するけど、苦手なんだよな…)」




恵那「あれ、所長まで。今日は一体どうされたんですか?」

所長「秘密諜報組織S.I.M.Sから仕事の依頼だそうだよ。」

恵那「…またですか。今回は一体なんですか?何かの検査とか?」


間宮「いえ、潜入捜査です。」
恵那「…え、潜入捜査?」



間宮「StrangeVilleという町をご存知ですか?小さい田舎町ですが、最近どうも町全体の様子がおかしいらしい。」

間宮「StrangerVilleの町長が町に研究施設を誘致してからしばらく経ったのち、町で奇病が流行り始めたらしいのです。」
恵那「…奇病…」



間宮「虚ろな目、虚言、そして意思疎通が出来ない。この奇病に罹るとこのような症状が出るようです。」

間宮「そしてその患者の数は日に日に増している。」


間宮「それで今回、StrangerVilleに町民として潜入し、この奇病に関して捜査することになりました。」
恵那「…町民として?どうしてですか?」


間宮「S.I.M.Sも今まで何度か町長やStrangerVille研究所、軍に接触を試みましたが、なかなかうまくいかなくてですね。誰も口を割らない。町全体でこの奇病を隠しているようなのです。」


間宮「なので町民として彼らに近づくことが出来れば、向こうも油断するんじゃないかと。」

間宮「そうすれば迅速に捜査を進めることが出来る。」



恵那「…それで。どうして未来シム研究所に依頼を?」

間宮「先ほどもお話した通り、この奇病には町長が誘致したStrangerVille研究所が関わっていると見ています。実際に研究所を調査する際には科学者の見地が必要になってくる。」



間宮「ということで未来シム研究所の研究員の方おひとりに、私と一緒に潜入捜査していただきたい。」

恵那「…なるほど。分かりました。研究員一人でいいんですね?それじゃ、所長。どうしますか?誰に…」


間宮「いえ、それはもう大丈夫です。」
恵那「大丈夫って?」


間宮「先ほど所長とお話して、城崎さんを派遣するとのことでしたから。」




恵那「わ、私ですか?」

所長「間宮さんと城崎はよく仕事で一緒になるじゃないか。それに、今手が空いている所員が君しかいないんだよ。」

恵那「は、はぁ…そういうことなら…」



間宮「それではよろしくお願いします、城崎さん。」
恵那「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします。」


間宮「さっそくですが、3日後、StrangerVilleに向かいます。」
恵那「み、3日後!?急ですね…」

間宮「ああ、そうだ。しばらく二人でStrangerVilleに暮らすことになりますので、荷物の用意をしておいてください。」
恵那「…え!?暮らすって…!?」


間宮「………はぁ。ちゃんと話聞いてました?町民として潜入捜査するんですよ。私たちは、町に引っ越してきた夫婦の偽装をして町で暮らしながら、町民や研究員、軍関係者を調査するのです。
恵那「え、えと…ちょっと待ってください。」


恵那「夫婦、ですか…?なんで、そんな偽装を…」


間宮「男女が町民として共に暮らすんですから、夫婦という形が一番自然でしょう。」
恵那「そうかもしれないですけど…」


恵那「…潜入捜査が終わるまで、私、あなたと一緒に暮らさないといけないってことですか?」
間宮「そういうことになりますね。あ、住居はこちらで用意しましたからご心配なく。」
恵那「いや、そういう話じゃ…」


間宮「…他に何か質問はありますか?」
恵那「………い、いえ、ありません………。」

間宮「それじゃ、3日後。よろしくお願いしますね。」
所長「城崎君、頼んだよ。」

恵那「…はい。」






恵那「……えらいことになった……。」


こうして恵那は、秘密諜報組織S.I.M.Sの依頼でStranger Villeでの潜入捜査の手伝いをすることに。
突然の依頼に戸惑いながらも、仕事のため仕方なく引き受けることになりました。




3日後、StrangerVille


恵那「(…ここが、これから潜入捜査期間中に暮らす家…。夫婦を偽装して、間宮さんと一緒に…)」

恵那「(……仕事だから仕方ないって思って引き受けたけど…こんなの…どうしたらいいの…)」



恵那「(…自室は用意してもらったけど、他人の男性と生活するなんて…ありえない…。私に耐えられるかな…)」



恵那「(…しかも相手は間宮さん…。私苦手なんだよな…。)」




間宮「恵美子。」




恵那「…は、は!?え、恵美子って、間宮さん、私は城崎恵那ですよ…!」
間宮「お前…潜入している身だって分かってるのか?偽名だ。」

間宮「ここでの名前は「臼井恵美子」。それと敬語も禁止。夫婦間で敬語なんて、今時不自然だからな。」
恵那「偽名…。わ、わかりました…」


間宮「…分かってねぇじゃん。タメ口。」
恵那「は、はい…!あ、う、うん…(口わる…!間宮さん、普段はこんな口調なの!?苦手意識に拍車が…)」


間宮「それと、俺のことも名前で呼ぶように。」


恵那「え、名前?それも偽名なんですよね…なんて言うんですか?」
間宮「宗一郎。臼井宗一郎」
恵那「宗一郎…さん。」
間宮「・・・・・・・・・」
恵那「…さん付けする夫婦だっていますよ。」



宗一郎「……まぁいいか。間違っても臼井さんや間宮さんなんて呼ぶなよ。あんたも「臼井」なんだからな。「臼井恵美子」。」
恵那「臼井恵美子…そっか。そういうことになりますよね…」
宗一郎「タメ口!」
恵那「ご、ごめんなさい…!」


恵那「(…こ、怖いよ、宗一郎さん…元々苦手だったけど、こんな怖い本性を隠してたなんて…もう家に帰りたい…)」



ドア「コンコン」



恵那「…!」


恵那「ま、…そ、宗一郎さん…!だ、誰か来ましたよ!」
宗一郎「…慌てるな。平静を装え。」
恵那「は、はい…!」


宗一郎「・・・・・・・・・」
恵那「・・・・・・・・・」




宗一郎「どちら様ですか?」




ジェス「引っ越してこられた方ですよね?隣に住んでいる者です。」

宗一郎「あ、お隣さん。初めまして。臼井と申します。」

ジェス「初めまして。ジェスと申します。今日はフルーツケーキを持って来たので、ちょっとお話しできないかな、なんて思って。」

宗一郎「そうですか!お気遣いありがとうございます。どうぞあがってください。」



恵那「(…近所に住んでるシムか…。ドキドキする。シムを騙すなんて気が引けるけど、仕事だ。仕方ない。自然にふるまわなきゃ…!)」



恵那「は、初めまして。」
ジェス「あら、奥さんもいらっしゃったのね!」
恵那「え、ええ。主人の仕事の都合で引っ越してきました。」



ジェス「そうなんだ!うちと一緒。私の転勤先がここの軍だったから、家族で引っ越してきたのよ。」
恵那「そ、そうなんですね。き、奇遇だなぁ。」
宗一郎「・・・・・・・・・」



ジェス「夫も来てるの。ちょっと待っててね。紹介するわ。」


ジェス「あなたー!早くこっちに来なさいよ!一緒に話しましょ。」


???「ああ、ごめん、ごめん。」






恵那「・・・・・・・・・!」




ディラン「・・・・・・・・・!」





ジェス「こちら臼井さんご夫婦。先に自己紹介しちゃったわ。」
宗一郎「宗一郎です。よろしく。」
ジェス「よろしく。宗一郎さんね。こっちは夫のディラン。」



ジェス「…ディラン?どうしたの?自己紹介したら?」




ディラン「あ、ああ。そうだね。ボーっとしちゃってごめん。」

恵那「・・・・・・・・・」



ディラン「ディラン・シグワースです。」





宗一郎「よろしく。臼井宗一郎です。それとこっちは妻の…」
恵那「臼井恵那です!」



宗一郎「…(おい、なに本名を名乗ってんだ)」
恵那「・・・・・・・・・」




恵那「えっと…は、はじめ、まして…シグワースさん。」


ディラン「・・・・・・・・・」


宗一郎「立ち話もなんですし、奥へどうぞ。ジェスさんのフルーツケーキ、是非いただきたいな。」
ジェス「ええ!どうぞ召し上がって!我が家秘伝の味なの!」



ディラン「・・・・・・・・・」
恵那「・・・・・・・・・」



次回に続きます
中途半端なところなので、明日もこちらの続き投稿します。


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